Vergleichende Dienstgradübersicht
mit der kaiserlich japanischen
Land- und Seestreitkräfte

国防軍内部で、空軍は基本的に陸軍と同様の階級呼称を使用した。
また、日本陸軍はドイツ軍を手本に組成が行なわれた。
この為、当サイトで使用する階級の訳は旧日本陸軍の呼称に準じた。
以下に、旧ドイツ空軍航空兵と旧日本陸海軍航空兵の階級の相対表を挙げる。
一般に階級を比較するのは(特に下士官及び兵に言える事だが)、困難な事である。
これは以下の表にもあるように、対応する階級が存在しないであるとか、
国によって(軍によって)、昇進基準が異なる事に原因がある。
この為に、国内では解説書によって階級の表記に差異が生じている。

Luftwaffe 日本陸軍 日本海軍
1940年9月15日以降 1929年5月10日以降 1941年6月1日以降 1942年11月1日以降
Flieger 二等兵 四等航空兵 四等飛行兵 二等飛行兵
Oberflieger 一等兵 三等航空兵 三等飛行兵 一等飛行兵
Gefreiter 上等兵 二等航空兵 二等飛行兵 上等飛行兵
Obergefreiter 兵長 一等航空兵 一等飛行兵 飛行兵長
Hauptgefreiter -
Stabsgefreiter -
Unteroffizier 伍長 三等航空兵曹 三等飛行兵曹 二等飛行兵曹
Unterfeldwebel -
Feldwebel 軍曹 二等航空兵曹 二等飛行兵曹 一等飛行兵曹
Fähnrich -
Oberfeldwebel 曹長 一等航空兵曹 一等飛行兵曹 上等飛行兵曹
Oberfähnrich -
Stabsfeldwebel - 航空兵曹長 飛行兵曹長
- 准尉 -
Leutnant 少尉
Oberleutnant 中尉
Hauptmann 大尉 (陸軍では 「たいい」、海軍では 「だいい」)
Major 少佐
Oberstleutnant 中佐
Oberst 大佐 (陸軍では 「たいさ」、海軍では 「だいさ」)
Generalmajor 少將
Generalleutnant 中將
General der Flieger 大將
Generaloberst -
Generalfeldmarschall -
Reichsmarschall -

補足 1) 上記の階級は、冒頭でも記したように航空兵のものである。
      よって、(Ober-)Flieger、(Unter-, Ober-, Stabs-)Feldwebel、Hauptmann、General der Flieger は兵科によって異なる場合がある。
      また、ドイツ空軍での各部将校は特殊な階級名称を使用している。

補足 2) 軍人の階級制度は大別すると以下の3つに分ける事が出来る。
        Mannschaften (兵) = Stabsgefreiter 以下
        Unteroffiziere (下士官) = Unteroffizier 以上 Stabsfeldwebel 以下
        Offiziere (将校) = Leutnant 以上
      概説としては、下士官以下は指揮される側、将校は指揮する側であり階級としてのその差は大きい。
      また、Unteroffizier に関しては広義として下士官、狭義として伍長の意味で使われる事に注意されたい。

補足 3) ドイツ空軍では更に以下の様に細分化されていた。
        Mannschaften (兵) = Stabsgefreiter 以下
        Unteroffiziere ohne Portepee (剣緒未拝下士官) = Unteroffizier 及び Unterfeldwebel
        Unteroffiziere mit Portepee (剣緒拝領下士官) = Feldwebel 以上 Stabsfeldwebel 以下
        Leutnante (士官) = Leutnant 及び Oberleutnant
        Hauptleute (上級士官) = Hauptmann
        Stabsoffiziere (上長官) = Major 以上 Oberst 以下
        Generale (将官) = Generalmajor 以上
      General に関しては広義として将官、狭義として大将の意味で使われる事に注意されたい。

註 1) 当サイトでは日本軍に相当する階級の無い物は以下のように訳し、使用した。
      Hauptgefreiter = 上級兵長
      Stabsgefreiter = 特務兵長
      Unterfeldwebel = 下級軍曹
      Fähnrich = 二等見習士官
      Oberfähnrich = 一等見習士官
      Generaloberst = 上級大将
      Generalfeldmarschall = 元帥
      Reichsmarschall = 帝国元帥

註 2) Stabsfeldwebel は、「准尉」 の旧呼称である 「特務曹長」 を使用した。

註 3) 中隊相当の部隊に於いて Hauptfeldwebel が存在する。
    これは階級ではなく下士官の内で最古参の者が務める内務班長職であり、下士官以下の統率を主務とした。
    しかし、勲記等では階級同様に使用される。
    この役職では階級章は元来の物を使用(例えば、Oberfeldwebel が務める場合、それを使用)しているが、両袖口の白い二本線で容易に判別できる。
    また、日本では、この役職に相当するものが無い為、当サイトでは 「先任下士官」 とした。

註 4) 幕僚部附士官を表わす im Generalstab は 「幕僚部附〜」 とした。
      (例) Oberstleutnant im Generalstab Friedrich Beckh = フリードリヒ ベックー 幕僚部附中佐

註 5) 下士官及び兵の少尉候補生に附与される Fahnenjunker- は 「少候〜」 とした。
      (例) Fahnenjunker-Oberfeldwebel Heinz Marquardt = 少候 ハインツ マルクヴァート 曹長

註 6) 予備役を表わす der Reserve は 「予備役〜」 とした。
      (例) Leutnant der Reserve Hermann Graf = ヘルマン グラーフ 予備役少尉

註 7) 後備役を表わす der Landwehr は 「後備役〜」 とした。

註 8) 待命中の現役将校を表わす zur Verfügung は 「待命〜」 とした。
      (例) Generalleutnant zur Verfügung Ernst Hamel = エルンスト ハーメル 待命中将

註 9) 退役軍人を表わす außer Dienst は 「退役〜」 とした。
      (例) Generalleutnant außer Dienst Theodor Osterkamp = テーオドーア オースターカンプ 退役中将

註10) 旧日本軍に於いて 「元帥」 は階級ではなく称号であるが、当サイトでは敢えて階級として扱った。
    これは本邦の勲一等旭日大綬章を受けるに当たり、賞勲局上申第四五八号・内閣人外勲第三九号、儀極秘第三七五号等で、Großadmiral であるカール デーニッツ(Karl Dönitz)を海軍元帥と記している為である。

註11) 旧字体をもつ漢字は特別な場合を除き新字体を使用した。

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