Einleitung
I. - 航空団の編制
ドイツ空軍(Luftwaffe)の航空部隊における戦術上の最大単位は航空団(Geschwader)である。ここでは戦闘機諸隊の航空団以下の編制について解説する。II. - 名誉称号
戦闘隊のみならず、空軍初でもあった名誉称号は35年3月25日付規定 L.V.35, Nr.91(35年空軍官報第91号)によって公布された 「リヒトホーフェン(Richthofen)」 である。1910年代中頃に生まれ航空兵となった者達の多くは第一次大戦での撃墜王、マンフレート=アルブレヒト フライヘア フォン リヒトホーフェン大尉(Rittm. Manfred-Albrecht Frhr. v. Richthofen)の伝記を目にしており、彼に憧れて航空兵を目指した者が少なくはなかった。よって、この制定は士気の高揚に大きく貢献したと考えられる。この頃、部隊はまだデーベリッツ航空兵大隊(Fliegergruppe Döberitz)のみであったが次第に大隊が増設され、後に航空団へと拡大された。戦時中は J.G.2 として勇名を轟かせる事となる。III. - 名前の解釈に対する考察
初めて戦闘航空団(Jagdgeschwader)なる呼称が使用されたのは1917年6月26日、つまり第一次大戦下のドイツ陸軍に於いてである。Jagd は英語の hunt(名詞)に相当し、「(狩猟での)追跡」 といった意味合いが強い。
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IV. - 略称の綴り方と意味
航空団の表示は多くの場合、J.G.2 等のように短縮されるが、これを音読の通りに書くと Jagdgeschwader Zwei であり、Jagd-Geschwader 2 のように記される場合も稀に見られた。極めて厳密に記すならば Jagdgeschwader Nr.2(Nummer Zwei)とされ、更に名誉称号を加えた場合は、Jagdgeschwader "Richthofen" Nr.2 や Jagdgeschwader Nr.2 "Richthofen" と書かれた。但し、略記の場合は J.G. "Richthofen" 2 とは記されずに J.G.2 "Richthofen" とされた。航空団の数字は、"Nummer" の略がある為に序数でなく基数とされる点に注意が必要である。Text: © 2003-2012, Fuß